青森県西部を流れる岩木川は、世界自然遺産・白神山地の雁森岳(がんもりだけ)に発し、弘前市付近で津軽平野を貫流し、五所川原市にある十三湖を経て日本海に注ぐ約102kmの一級河川です。この岩木川流域をトレッキングやサイクリング、カヤックで縦走します。観光スポットにも立ち寄りながらのアドベンチャーツアーは、初心者でも気軽に参加可能。流域には弘前藩の城下町をはじめ歴史ある街や、縄文遺跡群が点在し、青森の自然だけでなく歴史や文化にも触れることができます。
旅の出発点となる白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にまたがり、原生的なブナ林が広がる山岳地帯の総称です。白神山地にはブナやミズナラ、サワグルミなどの植物が生育しているほか、ニホンザルやニホンカモシカ、ツキノワグマ等多くの動物も生息しています。
散策道の入り口そばには小屋があり、そこで寄付をするとオリジナルバッジがもらえます。トレッキングは初級から上級までの6コースあり、ブナ林を歩きながら白神山地の自然を体感。この白神山地の湧水は清らかな味わいで、心も体も潤してくれます。
トレッキング後は、休憩を挟んでのサイクリング。カヤックのポイントである美山湖(みやまこ)まで山道を走ります。新鮮な空気を全身で感じながら木漏れ日の中を走るサイクリングは、心地良さ抜群。適度なアップダウンの約4.5kmの道のりを進んでいきます。 ほか、リンゴ畑を抜けて城下町の歴史的な街並みを走ったり、田園風景を眺めながら縄文文化と歴史に思いを馳せてゴールとなる十三湖まで走ったりなど。サクリングでは色々なルートを走行し、途中、その土地の歴史や文化について説明を受けながら、ガイドと一緒に巡ります。
そしてカヤックでは、まずは乗り方のレクチャー受け、基本操作を学びます。二人乗りのカヤックは、最初はお互いのタイミングを合わせるのが難しいかもしれませんが、すぐにコツを掴めるようになり、スイスイと岩木川の源流域にできたダム湖を水上散策。
水面から見上げる木々は、トレッキングやサイクリングとは違う表情を見せてくれます。自然の中でのカヤック体験のほか、場所を移動して岩木川の中流域での川下りも体験できます。川岸に広がるリンゴ畑を眺め、穏やかな川の流れに合わせてパドルをゆったりと漕ぎながら下っていきます。
青森県津軽半島の岩木川を舞台にしたトレッキングやサイクリング、カヤックでの旅は、いつもとは違った旅の魅力に気付かせてくれ、自然との一体感が存分に楽しめます。
津軽半島には観光名所が数多くあり、「鶴の舞橋」もその一つです。全長約300mの日本一長い木造の三連太鼓橋で、日本古来の建築技術を駆使し、青森県産のひばを使用して作られています。緩やかなアーチ型が特徴で、津軽富士とも呼ばれる岩木山が望めるビュースポットです。
「JR五能線木造(ごのうせんきづくり)駅」も人気の観光名所です。亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶がモチーフの駅は、そのインパクトのある外壁で視線が釘付けに!電車の発着ごとに土偶本体の目が点滅し、愛嬌たっぷり。駅舎内には観光案内所があり、各種パンフレットやお土産なども販売しています。
好きな魚介類などを丼ご飯にのっけて作る「のっけ丼」は、青森県のご当地グルメです。五所川原市では「のへ丼」と呼ばれていて、市内にある生鮮市場「マルコーセンター」で食べられます。鮮魚や惣菜、果物店など9店舗が集まるスポットで、惣菜店でご飯を買ったあとは鮮魚コーナーへ。
マグロやヒラメ、ホタテ、サーモン、甘エビなど店頭に並ぶ新鮮な魚介類を選んで、お店の人にご飯を渡すと盛り付けてくれます。津軽弁で話すお店の人とのやりとりも楽しく、いろいろな種類の魚介類を少しずつ食べたいと思いながらも具だくさんになってしまうこと必至です。
また、青森県はリンゴの生産量が日本一で、弘前市は特に有名なリンゴの産地です。市内には特産のリンゴを使ったアップルパイのお店がたくさんあり、その数40以上。
市内の菓子店等で作られているアップルパイ7種類が食べられる「大正浪漫喫茶室」をはじめ、それぞれのお店によって味わいや食感が全く異なるアップルパイを食べ比べてみるのもおすすめです。