
武士が戦う際の技である武芸の一つとして発展した「柔術」。その後19世紀(明治時代)になると、嘉納治五郎氏が柔術の様々な流派を研究し、「柔道」を創始しました。「柔術」は戦の場で使われていましたが、「柔道」は人を痛めつける技術ではなく、攻撃と防御の練習によって身体を鍛えて精神を磨き、互いに高め合うことができる武道です。創始当時(1882年)の門下生はわずか9名でしたが、嘉納氏は柔道を広めるために国内だけでなく、欧米へ自ら訪れて海外への普及活動を積極的に行ないました。その後スポーツとしても発展し、柔道は1964年の東京オリンピックで男子の正式種目に、女子は1992年のバルセロナ大会で正式種目となり、現在は世界中で親しまれています。柔道の技は大きく分けると2種類で、相手を投げる投技と、相手を抑え込む固技があります。投技で仰向きに倒したり、寝技をかけて制し続けたりすることで一本勝ちと判定されます。また、柔道では礼法が最も大切な要素の一つとされ、稽古を通して「礼に始まり、礼に終わる」という基本精神を身につけていきます。


講道館柔道六段の坂東真夕子氏が館長を務める「文武一道塾 志道館」は、幼児や小学生、社会人などが稽古に通う東京・四谷エリアにある柔道場です。訪日外国人向け体験プログラムも用意されていて、柔道未経験者コースと経験者コースから選べ、英語の通訳者も帯同。柔道着もレンタルできます。どちらのコースも「柔道がいつ始まったのか?」「創始者・嘉納治五郎氏はどんな思いで、なぜ柔道をつくったのか?」等、柔道の歴史についての話を聞き、柔道の精神性を学びます。その後、未経験者は投技の大腰(相手の体を自分の腰に乗せ、腰の回転と引き手・釣り手の動きで前方へ投げる腰技)を教わったり、受身(相手に投げられたときに自分自身を守る技)にも挑戦したりします。



経験者にはできる限り要望に沿った技術指導が行われるため、投技の技術や理解をより深めることができます。指導者スタッフによる手本を間近で見ることで、技のコツをつかみやすいのも特長です。


また、柔道には投技だけでも全部で68本あり、さらに寝技や関節技など多様な技があります。「文武一道塾 志道館」は、安全に柔道を楽しんでもらうため、マナーやルールを大切にしながら丁寧な指導を行っています。


「文武一道塾 志道館」のある四谷は歴史と文化が息づくエリアで、数多くの寺社が立ち並んでいます。中でも「須賀神社」は約400年の歴史を誇る四谷の総鎮守で、急な石段を上った高台にあります。石段の上から眺める街の景色はビュースポットとして知られ、国内外から多くの人が訪れます。


「東京おもちゃ美術館」は、子供だけでなく、大人も日本の伝統玩具に触れ、世界各国のボードゲームで遊べる体験型施設です。たくさんの展示室があり、遊びのスペシャリストが選ぶおもちゃ「グッド・トイ」展示のほか、100カ国10万点に及ぶ収蔵品の中からテーマごとにおもちゃを展示する企画展なども開催しています。



また、四谷エリアには1953年創業の東京屈指と言われるたいやき店「たいやき わかば」があります。薄皮のの生地の中には、塩気の効いた自家製餡が頭からしっぽまでぎっしり。オリジナルの鉄型で一つ一つ丹念に手焼きされたたいやきは、パリッと香ばしい食感です。



もう一軒、四ツ谷エリアで行列の絶えないお店が洋食店「かつれつ 四谷たけだ」です。やわらかな熟成もちぶたロースを特製デミグラスソースで食べるポークかつれつ定食をはじめ、人気メニューはたくさんありますが、冬季限定牡蠣バター焼き定食は特に人気で数時間待ちになることも。ぷりっぷりの大粒牡蠣は、抜群の火入れで旨みが倍増。バターでソテーしてあるのでさらに風味豊かな味わいです。


